大問題発生から解決!カナダ、トロント撮影に出発!

アッという間に時間が過ぎ、2019年、9月8日の出発日を迎えた。朝早くから支度を始め、準備ができたのがお昼過ぎだった。羽田空港に向かったのは、午後1時頃。台風の影響でとても蒸し暑い日だった。重いスーツケースを引きずり歩き、電車を乗り換え、絶え間無く汗が滴る。そんな汗も心地よく思えるくらいに気持ちが高ぶっていた。 やっと空港についてカナダドルへの両替をすませ、荷物を預けるカウンターに向かった。そこで大問題が発生した。プロダクションが申請してあるはずであったETA(Electronic Travel Authorization)がとれていなかった。何かの手違いだと思い、再度確認しても答えは一緒だった。スタッフからこのETAの番号がないと出国できませんと言われ、頭の中は大混乱。スタッフの方に勧められ再度、その場でETAの申請を試みたが取れなかった。頭がぐるぐる回りはじめ、力が抜けていった。結局、その日は出国できなかった...でもどうにかしなければいけない。久しぶりにヤバいと感じた。このために準備してきたのに...吐き気をもよおした、頭が痛く、胃が痛い。最悪だった。 どうにかしてETAを取らなければいけないので、重い体を引きずりながら一度自宅に戻った。カナダの移民局からEメールが届いていた。そのメールを確認するとGCKeyを作りなさいというメールだった。GCKeyとは、ETAの問題の解決必要事項を移民局サイトで確認するために必要な秘密キーのようなものだった。そのGCKeyをセットして、ETAを取るための必要事項の書いてある移民局からの手紙を見た。詳細を省いて、短く説明するとロスで2003年ぐらいに飲酒で捕まったのが問題だった。その法的な書類を提出して下さいというものだった。そんな書類は持っていないし、今は日本、どうする?!何もできない…とてつもなく大きな壁!絶望的だった。もう心が折れそうだった... しかし、どうにかしなければならない!まず事情をプロダクションとキャスティングの方達に話した。そこから両サイドでどう対処するか意見を出しあった。貪るようにネット上にある情報を読みリサーチを続けた。台風の雨と風がバンバンと窓を叩く音を聞きながらリサーチを続けた。気がつけば朝だった。その朝、カナダの大使館に電話をかけた。しかしオペレーターは「大使館内での緊急事態のサービスが終了し、緊急な状況の対処方法はメールを送るしかない」と言った。そのメールアドレスを教えてもらい、現在の状況、移民局からの手紙、ロスでの出来事、法的処置、カナダでの撮影など全ての詳細を綴ってメールを送った。 疲れ果てて、ベットに倒れこんだ。2時間くらいたって目が覚めた。メールを確認するとカナダの移民局から1通のメールが届いていた。そのメールで聞かれた質問に答えて、メールを返信した。そういうメールをやりとりしているうちに、一人の移民局のエージェントと電話で話すことができた。聞かれた質問に答え、何が起こったか丁寧に説明した。そのエージェントは「検討してみる。結果は2時間後、メールで知らせる」と言って電話を切った。希望が見えた瞬間。地獄からちょっと少しの希望が見てた瞬間。心から祈った。 不可能が可能に変わった。結果、無事にETAがとれた!!!それから2時間後のカナダ行きの飛行機に乗ることができた。2019年、9月9日に、話を聞いてくれたあのエージェントに心から感謝した!なんという2日間だったか...この大問題をどうにか乗り越えることができた。演技の神様が微笑んでくれた。最後まで諦めない!死ぬ気でこの作品に取り組むぞ!!!